山陽新幹線の岡山駅延伸に合わせ1972年3月15日、伯備線経由の特急列車として誕生した特急やくもが、40年ぶりに新車両へと入れ替わります。令和6年4月6日にデビューしたのは、特急やくもとして使用される新型車両273系。すでに乗車された方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回、弊会ではデビュー前の試乗会に参加し、新しくなった特急やくもの乗り心地を体験してきました。
真新しい車両に輝く「やくもブロンズ」は、宍道湖に沈む夕陽の鬱金(うこん)色、たたら製鉄の黄金(こがね)色、大山夏山開き祭のたいまつのような銅(あかがね)色、赤瓦の町並みの赤銅(しゃくどう)色という4つのブロンズをベースに作られたオリジナルカラーです。 山陰の我が家のようにくつろげる、温もりのある車内をコンセプトに、グリーン車席や普通車席、「セミコンパートメント」と呼ばれるグループ席などがあり、全て指定席扱いとなっています。 緑と青のシートの普通車指定席は、新幹線と同じくゆったりした座席間隔が取られており、大型荷物を収納できる荷物スペースも設置されています。 また、新しく登場したグループ向けの「セミコンパートメント」は、家族やグループで向かい合える座席構成で、天然木材を使ったテーブルやフラットにして足を伸ばしてゆったりとくつろげる座席となっており、2人用席と4人用席(3〜4人で利用可)が二つずつ配置されています。 グリーン車指定席は、明るく空間の広がりを感じられる黄色ベースとした座席に、「可動式枕」「チルト機構」「全席コンセント」が採用されており、座席間隔は新幹線のグリーン車と同等で、余裕たっぷりの座席幅とフットレストでゆったりと過ごせる空間となっています。 さらに、車椅子スペース、広い多機能トイレ、授乳時、その他、気分が悪い時にはシートがベッドになる多目的室もあります。 新開発である「車上型の制御付自然振り子方式」が採用されており、最適なタイミングで車体を傾斜させて走行し、乗り心地が大変良くなりました。これからの行楽シーズン、備中松山城、吹屋ふるさと村をはじめ、高梁市へ訪れる際には、新しくなった特急やくも273系をぜひご利用ください。
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